監督から七月の例祭の内容の連絡が来た。志人くん決定。久しぶりに会うのが楽しみだ。以前、豊田組の企画で京都に言った時、志人くんちには何回か世話になった。彼は京都の山奥で山仕事などしながら家族と暮らしている。俗に言う一般的な世の中とは別の次元で生きている。ほとんど人が来ないから、宿泊ピストルズの人数は、室内にある大きなピアノを移動するのに役立った。あるときは、夜中、山林に囲まれた外で、藏の壁に大きく映した「北の国から」を見ながら一緒に過ごした。古民家の机の上には、細かい文字がびっしり書かれた紙がたくさん。次の日に一緒にやる曲の言葉だ。初めて会ったのは2019年の「ブラックオペラ」という舞台だった。志人くんは元々ヒップホップの人としてご存じの方も多いとは思うが、あたくしからの印象は、民話発掘と語り部などもやっている村という言葉が似合うような山の人だった。その時も切腹ピストルズの狼信仰に合わせて言葉をのっけてくれた。それに向けてのやりとりで、狼信仰+志人のイメージ音源をおくってきてくれたのだが、メモというより音源として成立するような仕上がりだった。発せられる言葉やその声や言い回し、それらは本人の中からでてくるのか、上から降りてきてるのかわからない。祝詞のような、呪いのような、憑依したような、誰も止められない。
top of page
bottom of page
Comentarios