「次元を超える」前半の撮影が終わった日。この日の撮影に俺は行けなかったが、西方連中は出陣した模様。いくつかのシーン撮り終えて、監督と子どもくんうちに来た。色々話ししてるのに畑のおばあちゃんがエンドウ豆持って割り込んできて、自分の亭主の不満を監督と子どもくんに説明してる。俺は何度も聞いてる話しなので苦笑しながら離席。戻ってきたらおばあちゃんいなかった。監督と子どもくんは、おばあちゃんの家庭や親戚事情全てに詳しくなってた。「さて、次元を超える前半撮影も無事終わり、お疲れ!ゆっくり休んで!」と別れた。夜分、スパイ衛星カラスが「カァ」と鳴いたので、西方連中と皆で監督邸に奇襲を決めた。監督、夜の庭中にたくさんのロウソクを灯しており、裏は竹藪、前に川、蛍、田んぼ、山と大きな夜空、なんと良い呑み屋だろう。監督「撮影おつかれ!ありがとう!乾杯!」ではじまった。一昔前なら「監督疲れてるだろうに」とそっとしといたが、もはやあえて無視、次から次へと人や犬が来て、キャンドル☆トヨ庭は軽トラや車でいっぱいになり、公民館みたいになった。無理矢理押しつけがましい打ち上げ(笑)よい時間だ。薄暗さを良いことに、お互い疲れを気づかないフリをした日。
第一話/5月18日(木)
更新日:2023年6月26日
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